ブランドと共に職人のポリシーを垣間見る♡エルメスの手しごと展


休日でもなく、春休みでも無いのに表参道ヒルズがこの混みよう…!!
そうです。エルメスの手しごと展のせいです。
入場無料なのも要因の1つですね。

会場入り口では展示に関するパンフ、ポスター、ステッカー(2種)が自由に貰えました。
しかも、展示内容に関しては、なんでお金取らなかったの?ってくらい個人的には大満足でした。

エルメスの本を昔読んだことがあるけれど、現場でしか伝わらない物ってやっぱりいっぱいあるし、なにより職人さんに質問し放題なのがとても素晴らしかった♡

職人さん1人に必ず通訳さん1人が付いているので、「アロ」と「メルシーボクー」しか喋れない私でも何でも聞けちゃうのです!

特に私が見たかったのは、ネクタイとスカーフの作業。
ネクタイはプリント通り裁断された開きっぱなしの布に芯を入れ、左右を縫い合わせてネクタイとして形成される工程を見ることができます。ネクタイ部品も実際に触る事が出来ます。
早すぎて写せなかったけど、職人さんの指ぬきもエルメス独自のもので、みんなお揃いのものを使っているんだそう。キャメルの革製でとても使いやすそうでした。

ネクタイの職人さんは豪快で陽気な女性で、150cm程の一本糸であっという間にスイスイ〜っとネクタイを縫っていきました。
凄技であまりにもサッとやってのけるので縫っているという感じがしません_(:3 」∠)_


お次はスカーフ。
テクスチャデザイン→シルクスクリーン→縫製と三段階の作業展示がありました。
季節柄、節句の柄でした。これが完成形。

そしてこちらが完成形のズーム。

こちらがその図案。
緻密にデザインしていますが、現物はデジタルプリントじゃないので、色がかなり違いますね。


テクスチャデザインは図案を基にPhotoshopでシルクスクリーンで再現可能な状態にテクスチャを起こしていました。
Photoshop以外に使用しているソフトはあるか尋ねると通訳さんが「Photoshop以外ではエルメス独自のソフトを用いて模様を起こしています」との事。
独自でソフト作っちゃったのかよ。凄いぜエルメぇス!と思っていたら、モニターがPhotoshopから切り替わって、真実を見てしまいました…。
何か見た事ある画面。

よ〜く目を凝らして見て見ると、ウィンドウのトップに"Manga Studio EX"の文字が!

どう見てもクリップスタジオですwww
普通のデジタルコミックソフトww
エルメスこんなんで描いてるのかwwって1人笑いましたw

シルクスクリーンはため息の一言です。
こんなに何色も寸分違わず色を乗せられるなんて!!
このシルクスクリーン一枚だけでも来て良かったと思わせてくれました。
多いもので42色も使って刷るそうです。
(「色数によって販売価格は変わるのかしら?」なんて呟いまマダムが居ましたが、エルメスのスカーフの値段は一律です。)シルクスクリーンのデモンストレーションは1日4回しかないので残念ながら完成品と道具しか見れませんでした。それでも充分ときめくんだけどね♡

他には器の絵付け

腕時計の組み立て

革の手袋の縫製

など、盛りだくさんな内容でした。

お昼前でこの混みようだったので平日でも朝イチで行った方がいいかもしれません。

以上。エルメスの手しごと展レポでした♡

Tokitoki daily

デザイン会社、広告代理店勤務を経てフリーランスになったグラフィックデザイナーの日誌です。日々冒険…☆

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